予約にLINE@を導入して1年、LINEで見てきた文字は。
LINE
谷口です。
当院ではLINEからの予約受付を開始して1年が経ちました。当初の予想を超える多くの方々からLINEを利用した問い合わせやご予約をいただきました。
この1年、スマホの文字を見続けてきた感じでもあります(笑)
LINEの画面からは、文字だからこそ伝わる感動もあれば、時に胸を突き刺さすような辛辣な文字も目にしてきました。
面と向かっては言えないことも、スマホには書けてしまう現実があります。これは私も気をつけたい部分です。思わぬボディーブローを食らうこともまれにありました。
LINEやっててヨカッタところ
・逆子で通院する妊婦さんとのコミュニケーションツールに最適
だた、私はLINEを予約受付に利用して良かった点のほうが上回りました。
単純に、予約数が増えました。これは時間外からの予約希望を容易に受け付けられるようになったからです。夜間や早朝に予約を入れる方が意外にも多いです。
予約以外でラインの恩恵を受けているのは「逆子」の施術で来院されている妊婦さんとのコミュニケーションです。逆子で通院される妊婦さんとは検診の結果や予約をほぼLINE上のやりとりで完結させています。
検診を受けた日にすぐ結果をラインで教えていただき、通院が必要な場合は次回予約の日程を決められられます。検診の結果、頭位に戻っていた際には喜びの文面を目にすることができます。
これまでは、逆子のままで戻っていなかった報告も患者様からお電話でお知らせをいただいていました。言いにくいことだろうと思います。これもLINEなら、いくらかストレスを減らすことができます。
また、無事にご出産された際にはLINEで報告してくださることもあり、鍼灸師として嬉しい瞬間です。
LINEやってて、ツライところ
・24時間スマホを気にする生活
反対に、ラインだからこそ起こるストレスにも晒されます。
予約をLINEで簡単に行えるハードルの低さは、キャンセルも簡単にできてしまいます。初めての予約をLINEでされた方が、そのままLINEでキャンセルすることもあります。
また、当然といえば当然ですが、LINE予約受付に休憩はありません。いかなる場面でも予約を受付けることになります。スマホ無くしたら大変だなーと毎日思っています。
鍼灸師と患者のコミュニケーション
コミュニケーションツールの一つであるLINEは、医療者と患者のあるべき立場を簡単に崩すだけの力も持ちます。こういう面を考慮してLINE予約を利用しない鍼灸師もいると思います。
LINEの緑色の画面を見ると、あたかも友達になったかのような錯覚を感じます。
私は医療者として患者さんと接していきたいと思っていますので、LINE上であっても言葉づかいや相手との距離は気をつけています。
相手との距離感が縮まることが、お互いにとってプラスになるのか、マイナスになるのかは利用者のスタンスによって自由です。私は自分なりの距離感を一定に保つよう決めています。
そして、スマホの向こうには人がいることも意識しています。
物事には一長一短があります。利便性を追求するのは良いことですが、マイナス面も考慮してチャレンジしたいものです。今後、LINEによる予約受付を検討している鍼灸師にとって参考になればと思い書きました。
(院長:谷口一也)
鍼灸院めぐる 院長
2010年「鍼灸整骨院めぐる」を開業。同年、活法に出会い衝撃を受ける。2016年に根本的な施術を目指し保険での柔道整復施術を停止する。「鍼灸院めぐる」に改名。スタッフと2名で鍼灸専門として日々奮闘中。気ままなブログ「はりパパ日記」もたまに更新中。