逆子
逆子(骨盤位)とは?
逆子とは、子宮内で胎児の頭が下向きではなく、上や横を向いている状態をいいます。
赤ちゃんは出産時、頭を下にして頭から産道を通り抜けるため、頭は子宮口を向いています。しかし、逆子で上を向いていると自然分娩がしづらく、帝王切開になる可能性がでてきます。
逆子になることは珍しくはありません
妊娠25週から26週くらいは3人に1人の割合で逆子になっていると言われています。この時期には自然に胎児が回りやすいため特に心配することはありません。28週をすぎて逆子の状態を確認すると、改善に向けて工夫する必要がでてきます。
改善された方の喜びの声
逆子の症例
逆子の原因
・母体側
2. 子宮の異常(子宮奇形・子宮筋腫)
3. 骨盤が小さい
・胎児側
2. 双子や三つ子などの多胎妊娠
3. 胎児奇形
これらの原因があると胎児は子宮内で動きづらいと言われていますが、はっきりとした原因が判明しているわけではありません。
逆子の対処方法
1.逆子体操
お腹の赤ちゃんが動きやすいような体勢にすることで赤ちゃんが自ら動いてくれることを期待します。妊娠28週を過ぎてから指導されることが多いです。
2.冷えの防止
3.寝かたを変える
4.お灸をする
れる妊婦さんも多いようです。
東洋医学で考える「逆子」
東洋医学はバランスを重視する医学です。陰陽のバランスが崩れることで体の不調や不具合が起こると考えます。特に逆子の場合は、母親と胎児の陰陽バランスが崩れた状態とも言えます。
お母さんの体は「頭寒足熱(ずかんそくねつ)」の状態が陰陽のバランスが取れているといえます。一方の胎児は「頭熱足寒(ずねつそくかん)」になります。この状態で母子は寒熱のバランスを保っています。
母体と胎児を陰陽のバランスで考えると、お母さんの頭と胎児の足がセットです。しかし、逆子になるとお母さんの頭と胎児の頭がセットになります。これは陰陽のバランスが崩れていると言えます。上下のバランスだけではありませんが、母体と胎児を陰陽のバランスを整える手段として、鍼灸は有効といえます。この陰陽バランスを崩す原因として考えられるのが、母体の冷えです。
冷えと逆子
お母さんの足が冷えて理想的な「頭寒足熱」にならないことで胎児との陰陽バランスが崩れると解説しました。外気からの冷えだけでなく、内臓の冷えにも注意が必要です。
冷たい食べ物や飲み物を取り胃腸が冷えることで、胃のすぐ近くにいる胎児にも冷えが伝わり、自由な動きを妨げる原因となります。
当院の逆子の直し方
当院には妊娠30週~35週くらいで来院される方が多いです。35週を過ぎると直りにくくなりますので、逆子がわかった時点で鍼灸施術を受けられることをおすすめします。
施術は鍼灸と整体を組み合わせて行います。お腹へ鍼や整体を行うことはありませんのでご安心ください。座った姿勢もしくは仰向けで、手足のツボを用いて施術を行います。
胎児を動かそうとする意識で鍼灸を行うわけではありません。ツボに胎児を動かす力があるわけではなく、胎児が自ら居心地のいい場所へ動いてくれるよう誘導することがツボの役割です。
鍼灸にできることは、母体の不調を軽減させることです。母体の不調がなくなることでお腹も整い、子宮も整います。その結果として胎児に影響を及ぼすと考えています。
逆子のQ&A
Q: 妊娠何週目から鍼灸を受ければいいの?
A: 28週以降、逆子がわかった段階で鍼灸を受けることをお勧めします。
早ければ早いほど直る確率は高いです。
Q: 直る確率はどのくらい?
A: 当院のデータでは妊娠30週未満の場合は80%、妊娠30~32週の場合は70%、33週以降は50%程度となっております。
A:鍼の刺激には細心の注意を払っています。痛みも少なく、本数も最小限にとどめ、妊婦さんにリラックスして受けていただけるよう心がけています。また、お腹に直接鍼をすることはありません。主に手足のツボを使います。
症例
施術料金
初診料 1,500円(税込)
原因を特定するための問診と身体の動きを検査するための料金です。
施術料 5,000円(税込)
初回:6,500円(約60分) 2回目以降:5,000円(約30分)
3つの特徴
1. 原因の追究
当院の施術は、不調を感じている場所(症状)にとらわれず、原因に目を向けています。症状のでている部分に原因があるとは限りません。したがって、痛いところや不調のある部分を安易に刺激することは、逆効果になる可能性もあります。
その時だけラクになるのではなく、施術後のラクを求めているお客様のお役に立ちたいと考えます。全身に目を向け、あなた自身が気付けない「原因」を探ることが当院の仕事です。
2. 問診を重視
お悩みをしっかりと聴き、あらゆる情報の中から最適な施術を行うためにあなたの状態を把握していきます。こんなこと聞いていいのかな・・。と迷われていることでもお気軽に教えてください。一見関係なさそうな事でも重要な糸口になる場合があります。
3. 整動鍼(せいどうしん)
当院で行う鍼灸術は、古来より伝わる活法(かっぽう)がベースとなり、その理論を受け継いだ鍼灸術である整動鍼を用いています。
鍼の本数は少なく、やさしい刺激の鍼灸施術です。
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追伸
私には二人の子どもがいます。子どもの笑顔は生きる活力です。あなたの体調を整え、安産となるようお手伝いができれば私にとっても嬉しいことです。
逆子になると不安や焦りも出てくるでしょう。「直って、直って」と赤ちゃんに話かけることは赤ちゃんにとっても、あなたにとってもストレスになります。規則正しい生活をおくり、リラックスできる環境を整えることも重要です。
体のケアを鍼灸師と共に整えていけば、赤ちゃんにとっても居心地の良い環境となるはずです。逆子体操ばかりではなく、鍼灸を用いて自然と逆子を直す方法があることを多くの妊婦さんに知ってもらいたいです。
安心、安全な鍼灸治療で逆子が直るお手伝いをしています。心よりあなたの来院をお待ちしております。
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・逆子や妊娠中のトラブルについて助産師さんにお話を伺いました。
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