首の痛み・肩こり
症例10 肩こり
来院者
60代 女性 愛媛県/東温市
来院
2018年9月
症状
20代のころから肩こりがあり、現在は月に2,3回マッサージに通っている。
また、頭痛も頻繁におこり、夏の暑い季節は特にひどくなる。側頭部がズキズキする頭痛が月に20日ほどあり、その度に薬を服用している。
肩こりや頭痛を根本的に解決したいと思い、ネットで調べ鍼灸が良いのではと思い来院した。
施術と経過
首から肩上部にかけて本人の訴えの通り左側に強い張りを確認できた。お腹を診ると全体に硬さがり、圧すと不快感がある。また、お尻は左側に硬さが認められた。
首から肩上部のこりとおしりの硬さには関連があるため、左のお尻にあるツボに鍼を行い肩上部をゆるめた。
また、首すじの張りに対してふくらはぎのツボへ鍼を行った。お腹全体の硬さも肩こりの原因になるため、手のツボに鍼を行って硬さを軽減させた。首の動きやすさを感じたところで終了とした。
2回目(1週間後):肩のこり感は減り、1週間で頭痛薬を服用したのは1日だけだった。今日は少し左のこりを感じるとのこと。前回と同様におしりのツボ、ふくらはぎのツボに鍼を行い首から肩上部の硬さが軽減した。
3回目(2週間後):この2週間で肩のこり感もさらに軽減した。頭痛の頻度も減っている。体調維持の目的で来院した。
※結果には個人差があり、
使用したツボ
大臀L 築賓L 膀胱兪L 合谷L 外関L
まとめ
おしりやお腹の硬さが肩こりや首こりの原因になることがある。消化器の不調は無かったが、お腹の硬さが軽減されたことで首の動きも良くなった一例。
※結果には個人差があり、
症例9
来院者
40代 男性 愛媛県/伊予市
来院
2017年7月
症状
左首、肩のこり感と痛み。数年前から左の首すじ、肩甲骨周囲、鎖骨周囲にコリを感じるようになった。マッサージなどで対処してきたが、一週間前からコリ感が強く痛みを伴うようになったので、整体や鍼灸院を検索して当院を受診した。
施術内容と経過
首の可動域が狭く、顔を上に向ける動作や振り向く動作で痛みを感じることから首よりも下の胸椎に原因があると考えた。胸椎の動きを調整する手のツボに鍼をすると首の動く範囲は広がり、痛みやコリ感も半減した。
2回目以降も同様の施術を行った。首が楽になると、肩甲骨周囲のコリを感じるようになったので首のツボに鍼をして肩甲骨の動きを良くするとコリ感もなくなった。4回目の施術で首と肩甲骨周囲のこりが気にならなくなってきたので終了とした。
※結果には個人差があり、
使用した主なツボ
C4(3)L T1(1)L 後谿L 合谷L 膀胱兪L
まとめ
仕事では立ちっぱなしで手先を使う業務が多いことから、慢性的に背中への負担があったと考えた。背中の動きを良くすることで首肩こりも軽減する場合が多い。今回の症例でも、胸椎の動きを調整する鍼で左の首肩こりが軽減した。ご本人も「数年来の肩こりが取れてうれしい」と喜ばれていたことが印象的だった。
※結果には個人差があり、
症例8
来院者
20代 女性 松山市在住
来院
2016年 10月
症状
肩こりは以前から、首から肩にかけて常に凝っている感があり、左右はその時によって違う。肩甲骨、首の前側や鎖骨周辺も肩こりがひどくなると痛みがでてくる。
頭痛も月に4~5回、後頭部にガンガンする痛みがある。頭痛は寝ると次の日にはおさまる。今回は右の首から肩にかけての痛みが強く治療に来られる。仕事は1日に4~5時間、パソコンなどのデスクワークが中心である。
1歳になる子供がおり、右で抱くことが多く、たまに腰の痛みも出てくる。自宅では首にかけて首や肩をもみほぐしてくれるマッサージ器を使っており、それでも肩こりが取れなければ時々整体に行っている。
鍼は初めてだが興味があり、当院のホームページを見て治療に来られる。
施術内容と経過
首の動きを確認すると、後屈(後ろに倒す動き)、左側屈(左に倒す動き)と左回旋(左後ろを見ようとする動き)で右の首の付け根に強い痛みがでる。治療しながら詳しく話を聞いていると、3日前に寝違えたとのこと。
首の付け根に強い痛みがあり、なかなか取れないのでこの痛みを取りたいと言われる。肩の硬さと首の前の痛み、寝違えたことも考慮し手のツボに鍼をする。また、腰の痛みがでることも考え、肩と腰の両方にアプローチできるツボに鍼をする。
この時点で首の動きを確認すると来た時よりは少し動きやすくなる。最後に首から背中の左右差を探し、鍼をする。すると首をどの方向に動かしても痛みはなくなったため治療を終了する。
※結果には個人差があり、
同時に施術した症状
腰痛
使用したツボ
合谷R、後谿R、腰海R、T1(3)R、C7(2)R
症例7
来院者
50代 女性 松山市在住
来院
2016年4月
症状
慢性的に肩こりがあり、特に首の後ろが辛くなる。ひどくなると頭痛も出てくる。先日、大阪から松山に引っ越してきたばかりで、長時間自動車に乗っていたこと、引っ越し作業で重たい荷物を運んだことで腰痛もある。大阪では鍼灸院に通っていたこともあり、松山市でも鍼灸院を探し、当院のウェブサイトを見て来院した。
施術内容と経過
首や肩がどのような動きで制限がみられるかを確認した。首を横に倒す動作でつっぱり感
が強い。腰は後ろに反らす動作で痛みが強くなる。首、肩周囲は広範囲に緊張がみられたため、まず整体を行った。
肩まわりの緊張が少なくなったところで、より硬さ残っている部位を探し、その残ったコリに作用する手足のツボへ鍼をした。鍼の後に動いてもらうと、肩と腰に軽さを実感したところで終了とした。5日後(2診)では肩こりも軽くなっていたことから同様の施術を行った。その後4~5日毎に4回施術し、頭痛もなくコリ感も軽減したため一旦終了とした。
※結果には個人差があり、
使用したツボ
合谷R 曲池R 太衝R 腰海LR
考察
長年悩まれていた肩こりは、首の筋肉の緊張が強いために起こっており、その負担をもたらしている肩甲骨の動きの悪さや内臓(特に胃腸)の疲れが原因と判断し施術を行った。
原因を早期に見つける事ができことで慢性的な肩こりも軽減することができた。現在は自宅でお灸をしながら体調管理を行い、つらい症状がでると当院へ通われている。
※結果には個人差があり、
症例6
来院者
30代 女性 松山市在住
来院
2016年6月
症状
4年程前より肩こりを感じはじめ、1年前から毎日こめかみと首の上の方に頭痛があり、
同時期より歩いていると腰に痛みを感じるようになった。
病院でレントゲンを撮ったが「異常なし」と言われる。その後病院への通院はせず、
整体やマッサージを受けたが、効果が持続せず、すぐにもとに戻っていた。
仕事は飲食業で立っている時間が長い。最近、フライパンを持ったり、お皿を洗うとき
に右手首の痛みと腕のだるさがあり、立っている時間や歩いている時間が長いと両足首や
右足の裏が痛くなり、休憩が必要になってきた。
今のうちにどうにかしておきたいと思い、当院のホームぺ―ジを見て来院される。
施術内容と経過
初診:
一番辛い症状は肩こりと手首とのことで、初回はその部分を重点的にみていく。冷え性は足とお腹が特に冷たくなると自覚しており、冬場には足の冷えで眠れない。
また、生理痛も辛いとのことで肩とお腹の硬さを確認した。すると、子宮と関わりのあるエリアに硬さがあったため、足に鍼を行う。手首は手をよく使う仕事なので、腕のだるさをとる手の親指周辺に2箇所鍼をすると、手首と腕が軽くなる。
最後に肩の痛みのある部位に作用する腰に鍼を行うことで、首の動きも改善され、軽さを感じれたため施術を終える。
2診目:3日後来院。肩の重たさはあるが軽くなっており、テレビを見る時に左肩(左首の横)を右手で押さえていないとしんどかったのが、手を左肩にのせる回数が減った。
昨日は頭痛も出なかった。しかし、腰の痛みがありイスに座っていられなかった。首・腰の痛みを確認。首を後ろに反らすと首の上の方に重たさがある。腰は反らす時に痛みがあり、腰から後ろを振り向く動きで左に向きにくい。
手首は重たい感じはあるが痛みはない。前回同様に施術し、腰のために右足に鍼を2本追加する。動きを確認すると首・腰の可動域が改善する。
3,4診目:それぞれ1週間空けて来院。腕の重たさはなくなり、肩こりも腰もだいぶ楽になった。足首も調子よい。首・肩はパソコンをよく使うとしんどくなる。肩・腰の動きを確認。腰は反らす動きで痛み、首は横にたおす、振り向く動きでつっぱり感がでる。
自宅で座っている時に膝を曲げて体育ずわりの姿勢をよくしているとの話を聞き、腰や臀部の硬さを確認し足に鍼をする。腰を反らすときの痛みも減り、首のつっぱりも減少する。子宮に対する鍼は継続して実施する。
※結果には個人差があり、
同時に施術した症状
生理痛
使用したツボ
三陰交R・L 六谷R 合谷R 地機R・L 太衝L
考察
生理痛や生理不順があり、根本には子宮との関わりがあるのではと考えた。施術をしていくことでだんだんと肩・腰の痛みも取れ、頭痛も出てくる頻度が減少した。今後も生理痛や冷え性の改善を目的に継続して施術していきたい。
※結果には個人差があり、
症例5
来院者
30代 女性 主婦 松前町在住
来院
2016年5月
症状
幼少時より肩こりを感じ、ひどくなると首の後ろから頭にかけての頭痛や吐き気もある。
1年ほど前から台所での仕事時間が増え、腰痛を感じ、さらに肩こりも悪化していった。
半年ほど他の鍼灸院の通院(2週間に1回)を続けたが、その時だけ症状が軽減する状況が
続いたため通院をやめた。
肩こりの程度がひどくなってきたので、インターネットで当院のサイトをみつけ、来院。
施術内容と経過
肩こりのがひどくなった時期と、立ち仕事が増えた時期が同じだったため、腕の疲れ、腰の疲れが肩こりの原因にもなっていると見立て、腕と腰の疲れをとる施術を優先したところ肩こりの軽減につながった。
※結果には個人差があり、
考察
立ち仕事の時間が増え、腰の負担から背中の張りを感じるようになり、台所での作業が増え、腕の負担から肩こりの増悪につながっていると見立てた。
腕の緊張をとる整体術を行い、おしりの関節(仙腸関節)に緊張が見られたので、鍼で緊張を解く施術を行った。2診目以降、肩こり、腰痛、胃痛と軽減していき、3診目には肩こりが2/10程度となった。以後、施術を定期的に行う希望もあり、2週間に1度のペースで現在も施術を行っている。
※結果には個人差があり、
著効の見られた施術
ツボ: 合谷(R) 曲池(R) 後谿(R)
整体:梨状筋、膝窩筋
症例4
来院者
46歳 女性 主婦 松山市在住
来院
2012年10月
症状
首肩のこりは慢性的にあり、ひどくなると頭痛につながる。昨日、頭に電気が流れるような感覚があり、ふらつきを感じた。不安になり、以前肩こりを整体で解消したことを思い出し、インターネットで当院を見つけ来院した。肩こりは左右同じで重たい感じがある。また、夕方になるとひどくなり動きたくなくなる。フィットネスに通っていた時は調子も良かったので、運動不足ではないか、と。
施術内容と経過
初診時は目がボーっとして、見るからに疲れてる表情であった。問診では主訴である首肩のこり以外にも多くの不調を訴えた。
不安も強く感じているようだったので、個々の症状ではなく触診で特徴的であった腹部の不快感を軽減させることを目安として施術を行った。(腹部の不快感と首肩のこりに関連があると判断したため)後頸部の緊張、前腕の緊張を整体と鍼で施術を行う。
2診(4日後)では、ふらつきはなくなったが首の重たさはあり、鎮痛剤を服用した。後頸部、胸鎖乳突筋の調整を整体で行い、腹部にみられる血(東洋医学でいう血流の滞り)にアプローチする鍼をした。4診目には肩こりの軽減を自覚し、5診で終了とした。
※結果には個人差があり、
効果のみられる施術・ツボ
後頸部、胸鎖乳突筋の調整 大椎 曲池 手三里 左中封 左尺沢
症例3
来院者
42歳 男性 会社員 松前町在住
来院
2012年4月
症状
慢性的な首肩のこり、頭痛を訴え来院。仕事はデスクワークで1日10時間以上パソコンを使っている。20歳のころから肩こりを自覚し、常に張っている感じがある。肩こりがひどくなると後頭部の頭痛を発症する。
施術内容と経過
特に左側の首すじから肩にかけてのコリを自覚していた。左右を比べても左側に強いコリ(硬さ)を確認した。ご本人に自覚的なコリ感はなかったが、首すじのコリと関係があると思われる左肩甲骨内縁の硬さに注目し、首の筋肉を緩めるために肩甲骨にあるツボへ鍼・整体を行った。
2診目(1週間後)も肩甲骨の硬さに変化がなかったため、同処置に加え僧帽筋上部(首)への整体も行った。3診目はコリ感(自覚)は減り、楽になっているが半分は残っていると。お腹全体の硬さがみられたので、お腹の緊張をとるために腰、骨盤への整体を行った。(筋肉質ではあるが、弾力性に欠けるお腹であったため)
4診目以降は肩こり感は30%ほどになり、施術間隔を開けて月に1度の施術を3回行い終了とした。ご本人の希望もあり月に1度は体のメンテナンスという意味で通院を続けている。
※結果には個人差があり、
効果のみられた施術・ツボ
左肩甲骨内縁(膏コウ) 左風池 左承山 梨状筋の調整
症例2
来院者
43歳 女性 ピアノ講師 松山市在住
来院
2012年5月
症状
仕事柄、手を使うことが多い。また、パソコンでの作業も多く腕や首肩のこりは慢性的に感じていた。ひどくなるとマッサージに行き、ごまかしてきたが根本から直したいと思い探していたところ、当院のホームページをみて来院した。腰も慢性的な痛みがあり、2年前にはぎっくり腰で動けないくらいの痛みもあった。
施術内容と経過
動きの確認をすると頚椎の動き(回旋)に左右差があり、左に向きにくい状態だった。また左首の筋肉に硬さがあり、肩甲骨の自覚症状に影響していると考えられ、鍼と整体にて首の施術を行った。
腕の疲労も首肩こりの原因となるため、指先の整体と肘への鍼を施す。2診目以降も腕の調整、首の調整を続け、徐々に肩こりの程度は軽減されていった。現在は、肩こり防止のため、月に1回程度の通院を続けている。
※結果には個人差があり、
効果のみられた施術・ツボ
左曲池 左コウコウ 頚椎導引(活法) 扇(活法)
症例1
来院者
30代 女性 会社員 松前町在住
来院
2013年2月
症状
1週間前から左の後頸部から肩甲骨にかけてコリと痛みを感じる。以前から左肩のコリはあり、ズキズキと痛むことが定期的にあった。今回は特にひどく、今までにないくらい辛いため、鍼灸院を探していた。自分ではデスクワークが原因だろうと思っているが運動などの対処はできていない、と。
施術内容と経過
左後頸部、左肩甲骨の内縁に硬いコリ(緊張)があり、左右の差が顕著であったため、左後頸部の緊張を緩める整体(活法)を行った。また仕事柄、手先や腕に負担があると予測され、そこから首や肩の筋肉へ影響があると考えた。前腕の緊張部位を探し鍼を行った。
2診目:首~肩の痛みは軽減した。同様に肩甲骨周囲の緊張をとる目的に整体&鍼灸。3診目:ほとんどコリ感がなくなったと。左背部から腰にかけて筋肉の張りが強い。緊張を緩めるために左臀部へ鍼を行う。4診目:特に問題ないため終了とする。
※結果には個人差があり、
効果のあった施術・ツボ
左後頸部の導引(整体) 頚部の牽引 左手三里