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腰痛

症例ページ腰痛2

 ※解説イラストは裸モデルを使用していますが、実際は患者着を着用します。
症例19 妊娠中の腰、おしりの痛み
来院者

30代 女性 愛媛県/松山市

来院

2018年3月

症状

2~3週間前より、両腰、左臀部から足にかけて痛みがでる。

 

特に歩いた時、夜間の寝返り時に痛みを感じやすい。

 

痛みの場所は日によって違う。腰の痛みは右より左の方が強い。

 

また、頭痛も以前より頻度が多くなってきている。こめかみや前頭部のズキズキした痛みがある。仕事中、ひどい時にはカロナールを使用している。仕事は助産師。

 

現在、妊娠7ヶ月。当院に通院していた同僚の紹介で来られる。鍼は初めて。

 
経過

歩いた時に痛みがでるとのこと、妊娠中の腰痛は大腰筋が関わっていることが多いことから、大腰筋にアプローチするために足のツボに鍼をすると、痛みの場所が移動した。

 

また、歩く動作全般で痛みがでていたのが、大腰筋の鍼の後では膝を上げる動作に絞られたため、腸骨筋も関わっていると判断し、足のツボに鍼をする。

 

すると、歩いた時の痛みはほとんどなくなった。

 

頭痛のために、背中の硬さから手のツボに鍼をして終了する。安産のためのお灸をしたいとのことだったので、お灸をすえる場所に印をつける。

 

2回目(8日後):腰痛は、寝返り時の痛みは問題なくなり、歩いた時の痛みも減少しているが、場所が移動し、尾骨付近に痛みが出てくるようになったとのこと。また、頭痛の頻度は少なくなり、程度も軽くなっている。

 

尾骨の痛みに対して、膝と手首のツボに鍼をする。すると、歩いた時の尾骨の感覚に違いがでる。肩甲骨付近を探ってみると、気になる硬さがあったため、鍼をすると、痛みもなくなったとのこと。

 

3回目:腰や尾骨などに痛みがでることはなくなる。頭痛は、薬は飲まなくてよくなったが、軽い頭痛が出ることがあるとのことだった。頭痛の施術を中心に、腰痛の予防のための施術を行う。腰痛も改善されたため、施術終了とした。

※結果には個人差があり、効果効能を保証するものではありません。

使用したツボ

大腰L、中腰L、曲池LR、合谷R、陰谷L

まとめ

大腰筋、中腰筋への鍼で腰痛が改善した。

 

尾骨の痛みは妊娠中に多い症状であり、首や肩甲骨の硬さを緩めることで改善することができた症例。妊娠中でも鍼灸で改善可能なことを多くの方に知っていただきたい。

※結果には個人差があり、効果効能を保証するものではありません。

症例18 背中を丸めるとひどくなる腰痛
来院者

40代 男性 愛媛県/松山市

来院

2018年3月

症状

6~7年前、ぎっくり腰のような急な腰の痛みで整形外科を受診し、「腰椎椎間板ヘルニア」と診断される。整形外科への通院で日常生活には問題なくなり、たまに痛みがある程度となる。

 

2週間前、朝起きた時に腰に痛みがあり、起き上がれない。しばらく布団の中でいると、

立ち上がることはできたが、立っていても座っていても背中をまるめる動作で強い痛みがある。前かがみの姿勢ができず、床のものを取ったり、靴下を履くことができなかった。

 

時間の経過とともに良くなってはいるが、なかなか改善が見られず、前かがみ(45°程度)で左右両方の腰に痛みがあり前に倒せない。

 

仕事にも支障が出ており、どうにかしなければと思い、職場の同僚から「鍼がいいよ」と聞き、インターネットで検索して来院される。鍼は初めて。

 
経過

原因を探るため、2週間前に何かいつもと違う事をしなかったか聞くと、「オリンピックを見るために、いつもより長い時間テレビを見ており、その時に寝そべってみていた」とのことだった。

 

寝そべってみていたというところに注目し、胸椎や臀部に負担がかかったのではと考えて施術した。

 

まず、身体全体を触診すると、左の腰に左右差が強くみられたため、この部分の硬さを取るために、手のツボと臀部のツボに鍼をすると、柔らかさがでてきた。

 

次に前かがみの姿勢で痛みがでることから、手のツボ、足のツボに鍼をする。すると、動きが少し改善する。さらに、太ももの硬さを取るために鍼をすると、動きに変化がでたため、今日はこれで終了する。

 

2回目(1週間後):初回の日の夜、痛みが和らいだとのこと。床に手もつくようになっている。しかし、床に置いてあるもの(重さのあるもの)を持つと、右腰にのみ痛みが出る。

 

触診にて腰の硬さが右に移動しており、硬さを取るために臀部のツボに鍼をする。すると、腰に軽さがでたとのこと。

 

次に前かがみのために足のツボに鍼をして動いてもらうと、「なんか大丈夫な気がする!」とのことだったので、少し重さのあるものを床に置き、取ってもらっても痛みが消失していたため、施術終了とした。

※結果には個人差があり、効果効能を保証するものではありません。

使用したツボ

外秩辺LR、腰腿点L、玖路LR、六谿L

まとめ

痛みが出る前の状況と、どういう動きで痛みがでているかというところに注目して施術した。結果、動きの範囲が拡がることで、痛みも改善が見られた症例であった。

※結果には個人差があり、効果効能を保証するものではありません。

症例17 慢性腰痛 前かがみで痛い
来院者

30代 男性 愛媛県/松山市

来院

2017年12月

症状

以前より慢性的に前かがみで腰に痛みがあり、座っている時間が長いと鼠径部あたりが詰まるような痛みがでてくる。

 

朝、くしゃみをした時に腰にピリッと痛みが走った。

 

仕事でデスクワークが辛く、腰が重い。当院に通院中の知人の紹介で来院された。鍼は初めて。

 
経過と施術

腰の動きを確認すると、前かがみと後ろに反らす動きで痛みがある。

 

痛むところは腰よりもおしりに近いため、仙腸関節の不具合が原因と考え、仙腸関節と関わりの深い手のツボに鍼をする。

 

多少痛みが減った感じはあるとの事だが、あまり動きに変化が見られない。見立てを変更し、座っている時の鼠径部の詰まる痛みに注目した。

 

股関節に原因があると疑い、鼠径部の詰まりを取るために足のツボに鍼をする。すると、前かがみは痛みなくできるようになり、後ろに反らす動きも反らすことのできる範囲が拡がった。

 

2回目(3日後):腰の重たさは減った。座っている時の痛みも楽になっている。1日中座って仕事をする日は痛みがある。前回同様の施術を行う。

 

主訴であった腰の痛みは和らいだため、終了とした。

※結果には個人差があり、効果効能を保証するものではありません。

使用したツボ

後谿LR、玖路L、中腰L

まとめ

くしゃみをした時に腰に痛みが走ったとのことで、腰に注目していたが、動きに変化が見られなかった。そのため視点を変え、座っている時に痛みが出ている鼠径部に注目することで腰の動きも一緒に改善することができた。

※結果には個人差があり、効果効能を保証するものではありません。

症例16 立ったり、座ったりで痛い 前かがみで腰痛
来院者

50代 女性 愛媛県/松山市

来院

2017年12月

症状

前日、落ち葉のはき掃除をしたとき、腰に痛みが走った。

 

腰に痛みは少しあるが、普通に仕事ができる程度であった。翌日、起きようとすると左腰に痛みがあり、立ったり、座ったり、動く時に痛みがある。

 

特に前かがみでの痛みが強く、床のものを拾うことができない。

 

病院は仕事で行く時間がないため、夜施術を受けれる当院に来院された。

 
施術と経過

前かがみと、立ったり・座ったりの動作で痛みがあることから、背中と仙腸関節の問題と考えて施術を行う。

 

急性期の腰痛で特徴的な背中の硬さを確認し、左手のツボに鍼をした。すると動いた時の腰の痛みが少し和らぎ、立ったり・座ったりの動作ができるようになった。

 

前かがみでの痛みの原因は、太ももの裏の硬さだと判断し、太もものツボに鍼を行うと、前かがみの動作もできるようになった。

 

動きやすさも出ており、痛みの程度を聞くと施術前の半分以下とのことだった。

 

痛みが続くようであれば無理をせずに連絡をくださいとお伝えし、初回で終了とした。

※結果には個人差があり、効果効能を保証するものではありません。

使用したツボ

後谿LR、玖路L、殷門L

まとめ

痛みのある部分だけでなく、痛みのでる「動き」に着目することで原因点が特定できる場合が多い。今回も、前かがみ、立ったり・座ったりで痛みがあることから、背中・仙腸関節が原因点と判断した。

※結果には個人差があり、効果効能を保証するものではありません。

症例15 腰痛 前かがみから戻すとき、反らせると痛い
来院者

30代 女性 愛媛県/松山市

来院

2017年11月

症状

重たいものを持ったり、座りっぱなし、立ち上がり時に痛みがある。また、前にかがむ動作はできるが、かがんだ状態から背筋を伸ばそうとする時に痛みが出る。

 

特に、最後にピンと背筋を伸ばそうとすると、「骨と骨が擦り合うような感じで痛い」。

 

最近は、硬めの椅子に座りっぱなしでいると右太もも~ふくらはぎの外側に痺れが出てくるようになった。8年前に病院で「腰椎ヘルニア」と診断されている。

 

当院に通院している方の紹介で来られる。

 
施術と経過

腰の動きから、仙腸関節の動きが悪くなっていることが原因と考え、手のツボに鍼をする。

 

すると、前にかがんだ動作から背筋を伸ばす時、「骨と骨が擦り合うような痛みが消え、滑らかになった」と。後ろに反らすときの痛みも軽減した。

 

腰を確認すると、明らかに右の方が硬くなっており、足のしびれと関連があると考え、腰のツボに鍼をした。足の痺れは、座って少し時間が経過しないと出てこないため、次回に経過を聞くことにし初回は終了する。

 

2回目(1週間後)では、腰の動きは良くなっており、右太もも~ふくらはぎの外側のしびれのみになっていた。

 

詳しくみていくと、股関節周辺の硬さに左右差があるため、股関節と連動のある足のツボに鍼をする。股関節周囲の硬さに緩みがみられた。最後に腰の予防のため、手のツボに鍼をした。

 

3回目には、足の痺れも低下していたので終了とした。

※結果には個人差があり、効果効能を保証するものではありません。

使用した主なツボ

後谿LR L4(1)R 玉天R 申脈R 足三里R 豊隆R

まとめ

「動き」と「痛み」には密接な関係がある。動きを改善させることで痛みが減少することも多い。今回も腰の動きに注目して、動きの改善に努めた。

 

足のしびれは股関節周辺の筋肉を緩めることで改善が見られた。腰椎ヘルニアの既往があったことで、腰が原因ではと考えたが、詳しく体をみていくと股関節が原因となっていた。

※結果には個人差があり、効果効能を保証するものではありません。

症例14 腰~おしりの痛み
来院者

30代 男性 愛媛県/松山市

来院

2017年8月

症状

2ヶ月前、キャンプへ行く当日の朝、荷物を車に運んでいるときに鈍い痛みを腰に感じた。運転中に徐々に痛みが出始め、運転後には前屈・後屈ができないほどであった。1週間くらいで徐々に痛みは治まったが、しばらくしておしりの痛みと左足にシビレが出始めた。

 

整形外科では腰椎4・5間の椎間板がうすいと言われた。おしりは鈍い痛みが続いている。お盆休み明けの仕事で痛くなりそうな気がするので、休みの間に少しでも楽になりたいと思い、ネットで検索して当院を受診。

 
施術と経過

腰からおしりの痛みは範囲が広く、痛みや違和感を感じる動作も多いため、活法にて腰とおしりの緊張を解く施術を行ったのちに左すねのシビレに対して腰のツボへ鍼をした。腰の動きやすさが確認できたところで初回は終了した。

 

2日後に来院。前回の治療後に「痛いところがはっきりしてきた」とのこと。前にかがむ動作とかがんだところから戻る動作で痛みを感じる。腰よりも上の胸椎に原因があると考え、手のツボに1本鍼をした。かがんだところから戻る動作での痛みが軽減したが、前にかがむときの痛みが残る。足のツボに1本鍼をすると、かがむ動きでの痛みが消失したので終了とした。

※結果には個人差があり、効果効能を保証するものではありません。

使用したツボ

陰陵泉L 地機L 後谿L きゅうろL

まとめ

漠然していた痛みの部位が2診目には仙腸関節に絞られたことで、ピンポイントでつぼを選択することができた。動きやすさを実感すると、次第に痛みも減っていくことをお互いに共有することの出来た一例。

※結果には個人差があり、効果効能を保証するものではありません。

症例13 腰痛
来院者

30代 男性 松山市在住

来院

2017年1月

症状

昨年5月にギックリ腰になり、動けないくらい痛みがあったため、整形外科に行く。レントゲンでは異常はなく、湿布とコルセットと鎮痛薬にて時間の経過とともに緩解した。

 

今回は数日前より、右おしり~右太ももの裏に筋肉痛のようなだるい感じがあった。今日仕事でパソコンに向かっている時にだんだんと腰に痛みを感じ、イスから立ち上がり、背中を伸ばそうとした際に右腰に痛みが走った。

 

イスから立ち上がろうと背中を伸ばす時や、動いた時に腰にピキッと痛みがでるため、職場の同僚から当院を紹介され来院。

症例
施術内容と経過

立位で腰をまっすぐ伸ばすと痛みがある。また、膝に手を当て、前かがみからゆっくり背中を伸ばす動作をしないと立ち上がれない。腰の前屈は深く曲げると痛みがある。後屈は全然できない状態である。おしりの周辺に原因があるのではないかと考え、足に鍼を行った。

 

前屈時の痛みは減少。鍼をする前よりも深く前屈できるようになる。背中の動きを見ていると、胸椎の動きが悪い印象を受けたため、胸椎の調整を行う。後屈が少しだができるようになる。施術後は背中のピキッとする痛みは残っているが、動きやすくなったと帰られる。

 

(2診目)
2日後に来院。普段の生活で動く程度には問題はないとのこと。前回ほどの痛みはないが、動いた時と座っている時に、背中の張り、ズキズキするような痛みがある。腰の動きは、前屈は問題なくできている。後屈は以前よりはできているが、背中~腰の右側に痛みが出る。

 

おしりと足に鍼をすると、後屈時の痛みもなくなったため、終了する。

※結果には個人差があり、効果効能を保証するものではありません。

使用したツボ

秩辺R、T5(1)R、懸鍾R

考察

強い痛みが出てくる前におしり~太もも裏の痛みが出ていたことと、デスクワークが多いとのことで、おしりに原因があると考えた。また、後屈の動きは胸椎の動きの悪さも関わっていたと考えられる。

 

痛みがでた当日の来院であったこと、2診目が早かったことで、早期に動きが改善し、痛みも緩解した事例。

※結果には個人差があり、効果効能を保証するものではありません。

症例12 おしりの痛み
来院者

30代 女性 松山市在住

来院

2017年1月

症状

2週間前から腰を曲げると左のおしりに痛みが出現。バレーボールの試合でベンチに座りっぱなしだったことが原因ではないかと考えている。バレーボールを週に数回行い、子どものコーチも努めている。

 

痛みは床から立ち上がるとき、ボールを拾おうと前かがみになったときにピキッと痛みが走る。何もしていないときは左のおしりが常に重たい感じがある。痛みはおしりだけで腰や下肢の症状はない。

症例
施術内容と経過

腰の動きに制限がみられることや、腰を前屈するとおしりの痛みがでることから腰に原因があると考えた。左の腰の緊張を解く整体術を行い、制限のあった前屈や回旋の動きはよくなったので初回は終了した。

 

(2診目)
痛みは10→5に軽減。バレーやジョギングは再開できている。腰の前かがみは腰からまっすぐ曲げるのは痛くないが背中を丸めたまま腰を曲げると痛い。足のツボに鍼をすると背中を丸めて腰を曲げたときの痛みは消失した。

 

(3診目)
前回の施術後は痛みもなくバレーもできるようになった。整体術で腰の調整を行って終了とした。

※結果には個人差があり、効果効能を保証するものではありません。

使用したツボ

腰海(L)、玉人(L)、地機(L)、陰稜泉(L)

考察

おしりの痛みであっても原因は腰にあることも多い。腰椎の可動域に制限がみられたため
腰部の調整を行った。

 

その後、痛みの出る動きやきっかけに変化がみられた腰を前屈する動作での痛みは、背中を丸めた場合に痛くなり、と背中を伸ばした場合では痛くないことがわかった。この情報から足のツボに鍼を行い改善へとつながった。

※結果には個人差があり、効果効能を保証するものではありません。

お喜びの声

「バレーボールにも復帰することができました。」

症例11 腰痛
来院者

66歳 男性 松山市在住

来院

2016年7月

症状

昨日、前かがみの姿勢で洋服ダンスの引き出しを開けようとしたとき、ピキッと左腰に電気のような痛みが走る。その後、何気なく前にかがむような姿勢をとると痛い。以前より、慢性腰痛はある。当院に通院されている奥様の紹介で来院した。

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施術内容と経過

動きの確認を行うと前にかがむ動作をとろうとすると左腰に痛みがあり、前屈はほとんどできない。左腰と左おしりの緊張を緩めるために整体を行い、それでも残っている左おしりの緊張をとるために左足に鍼をした。

 

動作の確認を行うと、まだ痛みはあるものの、前にかがむ動作の可動域の改善がみられたため終了とした。初診日の翌日は当院のお灸教室(腰痛編)に参加され、お灸を行うと前かがみの可動域が大幅に改善される。その後、毎日自宅でお灸を行うよう伝える。

 

初診から3日後の2診。前かがみの動作もできるようになり、4診目には前かがみ動作での痛みも無くなったため終了とした。

※結果には個人差があり、効果効能を保証するものではありません。

使用したツボ

足三里L、豊隆L

考察

初回の整体後に左おしりに残った緊張部分に原因があると考え、施術を行った。急性の痛みで来院されたが慢性的に感じていた腰痛も一緒に改善することができた。施術に加え、自宅でのお灸を積極的にされていたことも早期の改善につながった。

※結果には個人差があり、効果効能を保証するものではありません。

症例10
来院者

63歳 男性 会社員 松山市在住

来院

2016年1月12日

症状

5分ほど歩くと右坐骨部がひきつり、痛みもでる。また孫(4㎏)をだっこすると右のふくらばぎも痛い。イスに座っていても右の臀部痛がある。

既往歴

12年前(51歳)に脊柱管狭窄症の手術

施術内容

右大腿部のつっぱり感と右腰部の張りは関連性があると判断した。歩行中の痛みは5分で出現することから、経過を評価する際に何分痛みなく歩けるようになっているか、という点に注意してもらった。

 

右の腰、太ももの痛みから筋肉の連動に異常があると判断し、連動性を回復させる目的で活法整体にて膝のうら、脇腹、臀部の筋緊張を調整した。腰回りの動きでは腰の後屈の際に腰の真ん中が痛むことから、脊柱を整える鍼を行った。

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経過

2診目までは症状に変化がなかったが、3診目(10日後)以降、つっぱり感、違和感なく歩ける時間と距離が伸びてきた。5診目以降は腰を反らせても痛みが無くなり、8診目ではつっぱり感、痛みが1/10max まで軽減した。

※結果には個人差があり、効果効能を保証するものではありません。

効果のみられた施術

活法:膝窩筋、腹斜筋、梨状筋の導引、坐骨上げ

鍼:L5(1)の調整穴

 

症例9
来院者

52歳 女性 主婦 松山市在住

来院

2014年5月

症状

今年に入ってから(4ヶ月前)、両臀部の痛み、ビリビリ感がある。立ち上がりや動き始めに痛みを感じる。3日前に高いところから足をおろした際に臀部痛が強くなった。

施術内容と経過

前後屈や側屈は問題ないが、腰の回旋(後ろを振り向く)に制限がある。また、腰方形筋の張りが強い。痛みのある臀部は張りはなく筋力が低下が伺えた。原因は腰部にあると判断した。腰方形筋の緊張をとる目的で、自らの動きを利用した施術を行った。

 

施術直後には回旋運動もスムーズに行え、ビリビリ感は低下した。2診(5日後)では、痛みはほとんど感じないとのことであったため、同様の施術を行い2診で終了とした。

※結果には個人差があり、効果効能を保証するものではありません。

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効果のみれらた施術

玉ぬき カエル泳ぎ

症例8
来院者

55歳 女性 看護師 伊予市在住

来院

2012年11月

症状

2年前に「腰椎椎間板ヘルニア」と診断され、左足の後面にシビレがある。整形外科では物療など受けていたが、症状は一進一退だった。おしりの痛みやシビレが強くなると鎮痛剤を服用し過ごしてきたが、2ヶ月前からおしりの痛みが増強し始める。

施術内容と経過

シビレは大腿後面から下腿後面にかけて広い範囲でみられ、臀部の痛み・ふくらはぎの痛みがある。朝は動きづらい、前かがみは楽だが腰を反らすと痛みがある。また、20分ほど歩くと痛みが増強(休むとまた歩ける)することから脊柱管狭窄が疑われた。

 

初回の施術は、仰向けで寝ると痛みがあったため膝窩の緊張をとる施術を行い、うつ伏せでの施術を中心に行った。腰部は緊張のみられる左側に灸を行い、腰方形筋の調整、臀部(仙腸関節)の調整を行い終了した。

 

2回目以降は仰向けでの痛みも減少したため、おしりの緊張(梨状筋)や坐骨の調整を加えた。

 

4回目以降、おしりの痛みが減少し始め、鎮痛剤の服用も減らしている。仕事柄、立ちっぱなしのため仕事量の多い日は腰の保温に努めるよう指示した。施術の間隔は少しずつ延ばしながら2ヶ月間行った。痛みの程度が10(max)→2 となったところで終了とした。

※結果には個人差があり、効果効能を保証するものではありません。

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効果のみられた施術・ツボ

梨状筋の調整 坐骨上げ  左大腸兪 腰陽関  左三焦兪

症例7
来院者

32歳 男性 松山市在住

来院

2014年2月

症状

背中と腰が急に痛くなり、動けないほどの痛みがある。(発症後すぐに連絡あり来院)徐々に痛み、筋肉の緊張が強くなり歩行も困難となっている。慌てて連絡し来院した。

 施術内容と経過

初診時は、背中全体と腰に緊張が強く、仰向けに寝ることも困難。負担のない姿勢で鍼灸を行う。おしりの筋肉の緊張に左右差があり、左の仙腸関節部に過敏な圧痛がある。この部分が原因点だと判断し、鍼灸を行った。

 

2診目以降は、仰向けやうつ伏せが可能となり、活法(整体)と鍼灸にて臀部の緊張をとり、骨盤のバランスを整えた。次第に腰の動きやすさもでて改善していったが、仕事(立ち仕事)に不安があるため5診まで施術を続け終了とした。

※結果には個人差があり、効果効能を保証するものではありません。

腰痛 症例8
効果のみられた施術・ツボ

左梨状筋の緊張緩和(整体)  左秩辺  左承山

まとめ

発症当日に来院され、早い段階で施術できたことで回復が早くなったと考えられる。原因は骨盤にあり、痛みを訴える背中や腰ではないことは経過を診ることで再確認できた。改めて、痛みのある場所と原因となっている場所が同じではないことが多いと感じた。計5回の施術で、不安なく仕事に復帰できた。現在は月に1回程度、体のメンテナンスをする目的で来院している。

※結果には個人差があり、効果効能を保証するものではありません。

症例6
来院者

50歳 女性 主婦 松山市在住

来院

2012年7月

症状

2日前から徐々に腰が痛くなってきた。思い当たる原因はない。腸骨稜の高さを帯状に痛みがある。動きは前屈や寝返りの時に痛みが強くなる。また、下半身も筋肉痛のような感じで重たい。今回の腰痛は今までなかったので不安になり、鍼灸院を探し当院を受診した。

施術内容と経過

痛む場所、動きから仙腸関節の問題だと判断した。また大腿部の張りが強く、だるさを感じていることもあり下肢の異常な緊張を取り除くことを重視した。膝窩筋、右大腿四頭筋、梨状筋の調整を行った。

 

3日後(2回目)来院し、「痛みはほとんどなくなった。今朝も楽に動けた。」と。同様の施術に肩甲骨の調整を加え、施術終了とした。発症から来院までの時間が短かったこと、2回目の施術までの間隔をあけなかったことも早期回復につながったと思われる。

 

原因を見極め、適切な施術をすることは当然として、施術に関わる時間(経過)を施術者がコントロールすることの大切さを改めて感じた症例。

※結果には個人差があり、効果効能を保証するものではありません。

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効果のみられた施術

梨状筋の調整

 

症例5
来院者

45歳 女性 松山市在住

来院

2012年9月

症状

3、4日前から腰痛を発症。原因となるような動きや要因は思い当たらない。イスに座っていると痛くなる。立っているほうが過ごしやすい。痛む部位は左の腰から臀部。痛みのピークは超えたが回復しないので来院した。

 施術内容と経過

本人が「腰痛」と訴える部位は正確には「臀部」であった。おしりの上部に痛みを感じている。腰は左の緊張が強く、腹斜筋も左に顕著な筋緊張を認めた。左臀部の緊張部位を緩めるために施術を行った。仙腸関節部の圧痛(左)、腹斜筋の圧痛に対しては整体での調整を行った。初診時は整体の調整を3つ行い終了した。

 

5日後(2回目)の症状は少し楽になった程度であったが、同様に左臀部、膝窩、腹斜筋の緊張に対して整体を行う。初診時よりも緊張度合いは軽減していたことから同様の施術で良いと判断した。

 

1週間後(3回目)は腰痛の程度は3/10(痛みの程度)に軽減していた。肩こりの施術をしてほしいことや美容鍼灸についても質問される。会話の中に腰痛以外のワードがでてきたことも腰痛への意識が薄れていると判断できた。

 

5診目以降は体のメンテナンスをしたいという意向もあり、月に1回の通院を続けている。

※結果には個人差があり、効果効能を保証するものではありません。

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効果のみられた施術

梨状筋の調整(左)  腹斜筋の調整(左)

 

症例4
来院者

40代 男性 美容師 松山市在住

来院

2012年9月

症状

慢性的な腰痛で10年以上前から自覚症状がある。以前はマッサージなどで軽減していたが、最近は「ごまかせなくなった」と。マッサージのような方法ではなく根本から治したいと思い、鍼灸院を探していた。痛みのある場所は腰全体(広い範囲)で鈍痛。仕事でシャンプーなど前かがみと回旋が組み合わさった姿勢で痛みが増強する。また、起床時の痛みを強く感じる。

施術内容と経過

触診では腹部の硬さが特徴的で、腰痛の影響だと考えた。また、起床時の腰痛は「冷え」が原因とも考えられ、東洋医学では「腎」との関係が深い。鍼は全身の血流を改善させる目的と、腎を補う目的で行った。また、膝裏の硬さを整体にて調整した。

 

1週間後(2回目)は痛みも半分に軽減。同処置を行った。週に1回の頻度ではあったが、徐々に改善がみられたため施術間隔は2週間に1回とした。7診目にはほとんど腰痛を感じなくなったため終了とした。

※結果には個人差があり、効果効能を保証するものではありません。

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効果のみられたツボ・施術

左中封  左尺沢  手三里  腎兪  膝窩筋の調整

 

症例3
来院者

21歳 男性 学生 松山市在住

来院

2012年8月

症状

4ヶ月前から腰痛を感じるようになる。病院にてMRI検査を行い、軽度の「腰椎椎間板ヘルニア」と診断される。リハビリで腰痛も少し軽減したが、その後変化がないために当院を受診。立ちっぱなしや前かがみで左腰に痛みがある。また、座位などの同じ姿勢が長時間続くと痛みも増強する。ペインスケールは5/10。初診時には左下肢のシビレなし。

施術内容と経過

左臀部の硬さ(圧痛)も認められたが、特に左大腿部の硬さが特徴的だった。左大腿後面へ鍼を、臀部へは整体を行った。10日後に2回目の施術。特に症状の変化は見られなかった、やはり左大腿部には硬結が確認できたため初回同様に行う。

 

腰部は腰椎4番目と5番目付近に硬さがあり動きの制限を確認した。下肢の動きを利用した整体で腰椎の調整を行った。

 

6日後(3回目)は痛みも軽減していたため同様の施術を行い、2週間ほど渡米するため一旦終了とした。帰国後に来院するも腰痛は良くなったので肩こりの施術を開始した。その後は定期的に施術を行う程度で体調も良好である。

※結果には個人差があり、効果効能を保証するものではありません。

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効果のみられたツボ・施術

左殷門(外側) 左胞肓

 

症例2
来院者

24歳 女性 看護師 松山市在住

来院

2013年2月

症状

慢性的な腰痛を訴え来院。3日前に仕事中、右腰から臀部にかけて痛みが出始めた。とくにきっかけとなる出来事も思い当たらない。立ち上がり動作、歩き始めに痛みがある。以前、鍼灸で腰痛が改善したこともあり、インターネットで当院を見つけ来院した。

施術内容と経過

動作時に痛みのでる場所を確認し、仙腸関節の問題だと判断した。仰向けで整体(活法)の施術を行った。膝窩筋、腹斜筋、梨状筋(いずれも右)の異常緊張を取り、骨盤の動きを出す調整を加え終了した。

 

2診目には立ち上がり時、歩き始めの痛みも大幅に軽減したと、同様の施術を行った。3診目以降は調子もよいのでしばらく定期的に施術を続けたいとの意向で、その後3ヶ月間施術を行い終了とした。

※結果には個人差があり、効果効能を保証するものではありません。

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効果のみられた施術

膝窩筋・腹斜筋・梨状筋の調整(整体)

 

 

 

症例1
来院者

48歳 女性 主婦 松前町在住

来院

2011年12月

症状

半年前から腰の痛みがあり、整形外科に通っている。最近は腰よりも左のおしりから足にかけて痛むようになった。整形では改善が見られず、このままだとブロック注射をすると言われ、その前に整体を受けてみようと思い当院を受診した。MRI検査では「椎間板がつぶれている」と言われ、「椎間板ヘルニア」と診断されている。

施術内容と経過

床からの立ち上がり動作、前かがみの動きで特に痛みがある。SLR(検査)は左(+)。 腰の回旋(+)、左側屈(+)。左腰L4/L5に顕著な圧痛。診断どおり椎間板ヘルニアによる坐骨神経痛が疑われる。診断名に惑わされないよう、腰まわりの動き、筋肉の張りに左右差がないかを注目し施術を開始した。

 

膝窩筋(膝の裏にある筋肉)、梨状筋(おしりの筋肉)に緊張がみられるため、整体にて施術。左の腰方形筋に硬結があり、鍼灸を加えた。初診から3診までは3日間隔で施術を行う。腰まわりの動きやすさ、軽さを自覚し仕事(介護職)での動きも楽になってきた。5診目には痛みが軽減したため終了とした。

※結果には個人差があり、効果効能を保証するものではありません。

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まとめ

MRI検査による椎間板の状態と症状から、椎間板ヘルニアによる坐骨神経痛と判断した。病名にとらわれず、腰・骨盤の動きを調整する施術に徹することで症状軽減がみられた。体を動かす仕事をされながらの通院であったため、長期的な施術が必要かと思われたが、1診から3診までの間隔を開けずに施術したことが早期の軽減につながったと思われる。

※結果には個人差があり、効果効能を保証するものではありません。

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