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耳鳴り・難聴

 

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 ※解説イラストは裸モデルを使用していますが、実際は患者着を着用します。
症例5 耳鳴り、難聴
来院者

40代 男性 愛媛県/八幡浜市

来院

2018年1月

症状

10日前、就寝前に急に不安感を覚える。翌朝から耳鳴りを発症する。左右ともに高い音がずっと鳴り続いている。右がやや強い。右耳には閉塞感もある。夜中に1回以上目が覚めるようになった。

 

耳鼻科を受診しステロイド(プレドニン錠5mg)、アデホスコーワを処方される。服薬している3日間は症状が軽減したが、薬をやめると耳鳴りが強くなった。別の総合病院を受診し薬を変更(メコバラミン錠、ファモチジンOD錠、漢方薬)すると4分の1程度は軽減したような気がする。

 

ネットで耳鳴りについて調べているときに当院のサイトを見つけ受診した。

 
経過

首すじや肩甲骨周辺に硬いコリを確認できた。左右の差が顕著なコリを緩める目的で足や手のツボに鍼をした。また、お腹も硬くなっている部分があったため足のツボでお腹を緩めた。

 

3回の施術で耳鳴りの音が低音(ジー)に変化し、寝る前にひどくなっていた耳鳴りが軽減した。

 

4回目には耳の空気が抜ける感じがあり、聴力検査でも右の聴力が回復していた。

 

5回の施術が終わり、耳鳴りの程度は半分以下(2/3くらい)に減った。

 

8回の施術が終了した時点で、気にならないくらいに減ったので終了とした。

使用した主なツボ

地天R  光明R 腎兪LR  下巨虛R 中渚R 陽輔R

まとめ

耳鳴りや閉塞感のある方は、首の側面に異常なコリを発見することが多い。自覚のあるになしに関わらず、首や肩に左右差が顕著なコリを緩める施術を行なっている。

 

どのような場面で症状が軽減したり悪化しているのか。術者と患者が共通の認識を持つことは重要だ。少しずつでも回復を確認できることで施術計画を立てやすくなる。

症例4 難聴、首のこり
来院者

50代 女性  愛媛県

来院

2017年10月

症状

30年前にメニエール病を発症し、その後3回再発。今回も発作が起きそうな前兆が出始めた。発作時の症状としは、「首すじが張ってくると難聴となる」「耳に水が溜まっている感じ」とのこと。

 

来院時、耳に水がたまってきた感じがあり、病院でもらっている水を抜く薬(イソバイド)を服用していた。難聴はまだ出ていないが、仕事で電話を受けていると右耳に雑音が入り、聞こえづらくなっている。また、テレビやラジオなどを聞きたくないとのこと。

 

以前は発作時に病院の治療と鍼灸治療を併用していた。鍼灸の方が効果があると思っている。引越しをしたため、以前通っていた鍼灸院が遠くなった。メニエールの症状をコントロールできるよう、松山市周辺で自分に合った鍼灸院を探している。

 

以前通っていた鍼灸院は患部だけでなく離れた場所のツボも使って東洋医学的な見立てをしてくれていた。患部への刺激だけではなく、離れた場所からアプローチをすると当院のホームページに書いてあるのを見て来院に至る。

 
経過

初回:こりは慢性的にあるが、ここ最近、仕事で声を常に使っており、のどに痛みと首の前面~鎖骨にかけて痛みがあるとのことだった。まずは、耳の血流を良くするよう、手首に鍼をする。

 

また、鎖骨周辺の柔らかさを出すため、手と足の甲に鍼をする。すると、耳の違和感が減少する。根本的な解決のためにお腹の硬さに対して足に鍼をして終了する。

 

2回目(4日後):前回の施術後、すごく体がポカポカして、首も楽だった。前回の施術前に、テレビやラジオが聞きたくなくなっていたが、テレビをつけて見ることができる。水がたまった感じも減少している。前回同様、耳の血流をよくし、鎖骨周辺の施術を中心に行う。

 

3回目(2週間後):耳の調子は悪くなることなく、良くなっている感じとのことであった。この日は全身の疲労感が主な訴えでの来院だった。

※結果には個人差があり、効果効能を保証するものではありません。

使用したツボ

養老R、肩参R、合谷R、太衝R、陰陵泉R、足三里R

まとめ

耳の血流の改善と、首や鎖骨周辺のこりに対する治療で早期に回復できた症例。メニエール病歴の長い方で、前兆を感じた段階での来院であったことも早期に改善できた要因だった。

同じメニエール病でも、症状やコリの部位、程度には個人差があるため、その方の原因をとらえる観察力が大切となる。

※結果には個人差があり、効果効能を保証するものではありません。

耳鳴り・難聴の症状解説ページ

症例3 めまい、耳鳴り、耳閉感
来院者

30代 男性 愛媛県/松山市

来院

2017年2月

症状

昨年9月、右耳の閉塞感、聞こえずらさがあり、耳鼻科で「メニエール病」と診断される。また、目が回るめまいがあり、嘔吐すると治まっていた。

 

4日前、1時間位ふらふらするめまいがあり、よろけてまっすぐ歩くことができなかった。首の後ろを揉んだり、頭を動かすとめまい感がある。
右耳は耳鳴り(ザー、ジー)があり、聞こえずらさもある。昨年の9月以降、ラジオがプツッと切れたように、周りの人の話し声などが聞こえなくなることがある。

 

普段から首や肩・腰の痛みを感じている。めまいや耳鳴りは、病院で薬をもらっても変化がないため、ネットで治療法を探していたところ、鍼灸がいいのではと思い当院に来られる。

 
経過

首の動きを改善させ、首の後ろの凝りを取ることを中心に施術を行った。後ろを振り向く動作で首に左右差があったため、手のツボに鍼を行い、首のこりを取るために足首のツボを使った。
3診目:めまいと耳鳴りはなくなったとのこと。
5診目:めまいや耳鳴りもなく、調子よい。肩こりもたまに感じる程度。腰痛もあまり気にならないとのこと。予防として、今まで同様に施術を行い、本日で終了とする。

※結果には個人差があり、効果効能を保証するものではありません。

使用したツボ

後谿R、合谷R、大鍾R、承山R、太衝R、養老R

考察

仕事でハサミなどをよく使うとのことで、仕事が忙がしいと肩こりがひどくなり、めまいや耳鳴りの症状がでていた。首、肩のこりを軽減させることで、めまいや耳鳴り、頭痛など症状が改善されること多い。

※結果には個人差があり、効果効能を保証するものではありません。

症例2 めまい
来院者

40代 男性 自営業

来院

2016年10月

症状

今年の夏から首から腕にかけてジンジンした痛み・痺れがあり、後頭部(うなじ)は常に重く、ひどくなると頭痛がに変化する。さらに悪化すると、おでこにまで頭痛が広がる。病院でレントゲンやMRI検査を受けるが、異常はなくストレス性ではないか言われる。また、数年前より胸やけと吐き気があり、胃カメラ検査もしたが、問題なく、ピロリ菌もいなかった。

 

現在は神経内科にて「自律神経の症状」とお薬(ソラナックスとネキシウムカプセル)を飲んでいる。首~肩こりは以前よりひどく、肩の上部~肩甲骨にかけて常にしんどい状態。最近は両腕のしびれも感じるようになってきた。

 

2~3日前より、車に酔ったような感覚があり、上下に首を動かすとふらっとして吐き気がでる。今日は横に倒す動きでも出てきそうなふらっとしそうな感覚がある。職業は塾講師で黒板に文字を書くこと、パソコンでの作業が多い。奥様の知人が当院に以前通われており、「鍼がいいのでは?」とその方の紹介で来られる。

 

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施術内容と経過

【初回】頭痛は施術中も後頭部に少し感じているとのことで、車に酔った感覚はめまいと判断し、まずは頭痛とめまいを減少させることを目的として施術をすることを伝える。後頭部の頭痛のためにふくらはぎに鍼をすると後頭部の軽さを感じ、めまいのために手に鍼をして、首・肩のこりを緩めて初回は終える。

 

【2診目(1週間後)】
初回の次の日、後頭部の頭痛と吐き気、だるさがしんどかったとのこと。それが治まると、首・肩が軽いような感じがあり、なんか違うというような感覚があったとのこと。軽い頭痛も毎日あったのが2~3日に1回に減少。前回と同じように施術し、刺激を最小限に抑えて終了する。施術後の様子を次回の時に教えてもらうよう伝える。

 

【3診目(1週間後)】
施術後、2~3日は軽いだるさはあったが、初回後より全然楽だったとのこと。頭痛や首が軽くなってきているのがわかり、腕のしびれも減少しているが、腕と肩の疲労感は感じる。1回だけ吐き気があったが、車に酔った感じはなくなったとのこと。

 

その後(4診目~)は、首・肩こりや腰痛などに対して週1回のペースで継続して施術を行っている。

※結果には個人差があり、効果効能を保証するものではありません。

使用したツボ

承山RL、後谿R、水泉R、六谷R、列缺R、曲池R

考察

めまいと激しい頭痛は早期に改善でき、「ここに初めて来た時は今までで一番しんどかったが、すごく楽になった」と喜ばれる。この方は腕の疲れを取ることで首の動きに大きな改善がみられる。首・肩のこりが一番の原因で、それに腕の疲れが加わり、めまいや頭痛につながったのではないかと考えている。

 

肩の上部の強いこり感は現在も感じており、その付近に硬いこりがあるため、そのこりを軽減させられるように施術を続け、めまいや頭痛の予防につなげていきたいと思っています。

※結果には個人差があり、効果効能を保証するものではありません。

症例1 耳閉感、めまい
来院者

30代 女性 会社員

来院

2014年2月

症状

2、3日前から左耳のふさがった感じ(気圧のかかった感じ)が続き、めまいもある。この症状自体は15年ほど前からあり、慢性化している。昨年の夏頃から左まぶたが重たく、左頭部から頚部にかけて「おかしい」。徐々に体調不良を感じるようになっていた。

 

また、1ヶ月前から仰向けて寝ていると腰が痛くなってきた。その他、顎関節症、原因不明のアキレス腱炎、摂食障害などの既往もあり、多愁訴がうかがえる。

 

施術内容と経過

以前、鍼灸の刺激過多によりひどい目にあったと訴えていることもあり、慎重かつ最小限の刺激を心がけた。耳周囲・首から肩にかけては右側の筋緊張があり、左側は筋力低下をうかがわせる。

 

左頚部、肩部は圧すると鈍い感覚がある。症状のある左側に筋肉の緊張は見られないが、耳の下にある筋肉には圧すると鋭い痛みがあるため、首の筋肉の調和をはかる施術をする。また、既往にあるリウマチ、アキレス腱炎など扁桃の弱体化によって起こる二次的な疾患であると判断し、扁桃(免疫機能と関係)強化の施術を中心に行った。

 

2診目(5日後):前回から今日まで左耳の気圧のかかった感じが朝だけになった。食欲が増した、と。同様の鍼灸に加え、肩甲骨の調整、顎関節の調整(整体)を加えた。3診目(10日後):頚部の痛み、めまい(+)。施術後2日くらいはよかったがその後1週間はつらかった。鍼灸のみに変更した。

 

1ヶ月後に連絡があり来院。その間は体調も良かったのでこれからは定期的に続けたいとのこと。3回の施術で1ヶ月体調も良かったことは、この方の症状歴から考えても経過良好だと判断できる。

※結果には個人差があり、効果効能を保証するものではありません。

jintaizu.ai

 

効果のみられたツボ

合谷(左)  曲池・手三里(両側)

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