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逆流性食道炎

逆流性食道炎の解説ページ

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 ※解説イラストは裸モデルを使用していますが、実際は患者着を着用します。
症例3
来院者

70代 女性 愛媛県/新居浜市

来院

2018年3月

症状

1ヶ月前に夜中胸が痛くなった。のどの奥はヒリヒリする感じやゲップが頻回に起こるようになる。大学病院を受診し「逆流性食道炎」と診断される。

 

タケキャブ20mgを処方され服用するが症状の変化はみられない。「胸やけ」についてインターネットで調べていると当院の症例を見つけ来院した。

 
経過

以前、灸治療で膝が良くなった経験がある(鍼は受けた後気分が悪くなった)ため、灸のみの施術を強く希望された。灸のみの施術を行い、変化がみられなければ鍼を行うことを承諾していただき開始した。

 

上腹部に張り、グーッとみぞおちに突き上げてくる不快感がある。触診をしても上腹部全体に硬さや圧痛がある。硬さや圧痛の部位に対応する手足のツボへ直接灸を行った。首や肩に軽さを感じたところで初回は終了した。

 

2回目(6日後)

夜中の胸やけの程度や頻度は低下した。左みぞおちにかけてグーっとこみ上げる感じがある。みぞおちの裏にあたる左背部のツボを一点加える。

 

3回目(10日後)

夜中の胸やけ、みぞおちに突き上げてくる不快感はほとんどなくなった。胸やけの施術は終了とした。本人の希望により肩こり予防を目的に定期的にケアを続けていく。

※結果には個人差があり、効果効能を保証するものではありません。

使用したツボ

曲泉LR   合谷L T1(0) T9(2)L 三陰交L

まとめ

消化器症状がある場合、腹部の表面に硬さや力無い柔らかさ、冷え、熱、圧すると痛みや不快感など様々な反応が見られる。それらの違いを細かく見定めることができたことで早期に回復へ向かった。

※結果には個人差があり、効果効能を保証するものではありません。

症例2
来院者

30代 女性 愛媛県/松山市

来院

2017年6月

症状

1年半前より、夜間に口から泡が出たり嘔吐するようになった。喉にはいつもつまり感があり、夕食が摂れないようになる。次第に朝食、昼食も飲み込めずに嘔吐するようになった。
ゲップと一緒に嘔吐したりと生活上の支障も出ていた。特に夕方は胃酸過多となり、まったく食べることができない状態が1年続いている。背中を反らせるような動きをすると飲み込めるので、朝と昼は背中の運動をしながら少しずつ食事をとっている。

 

内科、胃腸科を転々とするが症状は一向に良くならず、当院へ来院する当日には、かかりつけの内科で「これ以上診ても良くならない。治らない。(薬がない)」と宣告された。東洋医学による治療法はないかと調べて当院のページを見つけて連絡をされ来院した。薬の効果が見られず、服薬しても意味がないと医師に言われたため服薬は中止している。

 
経過と内容

お腹の弾力は特に問題がなかったが、背中には硬さの強い部分があり、消化器の異常があらわれるエリアであったため治療のポイントにした。背中の弾力を正常に戻すことを目的として膝の周りのツボに鍼を行った。4日に1回のペースで施術を続けた。

 

2診~5診:飲み込みやすさを感じる日もあれば、変わらず食事を嘔吐してしまう日もある。5診目には、飲み込みやすい日が少しずつ増えている感じがするとのこと。

 

6診~10診:夜間の吐き気を防ぐために安定剤を服用していたが、服用を忘れても問題ないため中止した。朝食に要する時間が1時間ほどかかっていたが、10分から15分短くなってきた。

 

11診:1週間に1回の施術ペースにした。この1週間は飲み込みやすさがあり調子良い。夕食を1年ぶりに少し摂ることができたと喜ばれていた。

※結果には個人差があり、効果効能を保証するものではありません。

使用したツボ

曲泉L 膝陽関L T9(2)L T5(1)L

まとめ

医師からは「治らない」と宣告された症状であったが、短いスパンで5回、6回と続けて施術できたことで、少しずつ回復へ向かうことができた。背部のコリと消化器との関係をしっかりと把握し、方針を固めることができたので一進一退の症状にも粘り強く対応することができた。

 

現在も通院中で回復途中ではあるが、1年の間、医院を巡り服薬を続けても変化のなかった症状が、1ヶ月半の鍼灸治療で大きく改善へと向かっていることから今回症例として取り上げることにした。

※結果には個人差があり、効果効能を保証するものではありません。

症例1
来院者

40代 男性 会社員 伊予市在住

来院

2017年4月

症状

半年前から胸がしめつけられるような痛みを感じようになった。心臓が悪いのではないかと思い病院で検査をしたが心臓は異常なしだった。

 

症状は相変わらず続いていたため、さらに3ヶ月後、内視鏡検査をしたところ「逆流性食道炎」と診断された。症状としては、常にムカムカした気持ち悪さ、ゲップが出そうででない、背中の痛み、食後の肩こりなどがある。

弓岡
施術と経過

腹部を触ると、みぞおち付近(右側)に硬さがあった。胸やけやゲップの症状に対応した硬さであったため、この硬さを緩めるために膝の内側にあるツボに鍼をした。またみぞおちの硬さと関連する背中のツボにも鍼を行った。

 

5日後(2診目)、前回の施術後2日くらいは症状も落ち着いて調子よかったが、昨日から少しムカムカしている。前回同様にみぞおちの硬さに対して膝にあるツボと背中のツボに鍼を行った。また、食後の肩こりに対して足のツボに鍼をした。

 

3日後(3診目) 前回からムカムカもなく良い調子。当院を受診する前に、処方されている薬が変更し、その薬を飲むとムカツキがひどくなっていたので薬の服用は止めていた。「薬を飲んでいなくてもムカムカや背中の痛みがないのは久しぶり」とのこと。
みぞおち付近の硬さも減っていたが、予防も兼ねて前回同様のツボに鍼を行った。またムカムカやみぞおち付近が硬くなることの予防策としてセルフケアをお伝えした。

 

2週間後に電話で状況を確認すると、症状は落ち着いているとのことであった。

※結果には個人差があり、効果効能を保証するものではありません。

使用したツボ

曲泉R 陽陵泉R T9(2)R

まとめ

半年間続いていた胸のしめつけ感、吐き気が1週間の施術(計3回)で回復した症例。食道の異常は、身体の表面からは、みぞおち付近の硬さとして現れる。その硬さを正常な弾力に戻すツボを用いて施術を行った。背中とみぞおちの弾力性を整える施術に絞ったことで早期に回復したと考えられる。

※結果には個人差があり、効果効能を保証するものではありません。

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