顎関節症
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症例7 10日前から口が開かない
来院者
30代 女性 愛媛県/松山市
来院
2018年4月
症状
5年前から首・肩のこり感がある。レントゲンやMRI検査を受けるが、特に異常ないと言われた。
右肩甲骨の際の痛みが強くなっていき、痛みが出ないような姿勢を無意識にとってしまい、友人から「姿勢が悪いよ」と言われていた。
10日前、左顎の痛みで口が開けづらくなる。
3日前、仕事中に左のこめかみがズーンと重くなり、頭痛を感じる。時間の経過とともに徐々にひどくなり、おう吐した。
以前、歯の矯正のためのマウスピースを作っており、それを下の歯に付けると頭痛が治まり口も少し開けやすい。以後マウスピースを着用している。マウスピースを取ると頭痛、吐き気がでる。
「また、吐いてしまったら…」と仕事にも集中できない日が続いているため、どうにかしないとと思い、ホームページを見て当院に来られる。鍼は以前に受けたことがあり、いい印象があった。
施術と経過
首肩を確認すると、首と肩甲骨周辺に硬いこりがあった。また、以前から痛みのでていた右の肩甲骨の際に硬さがあり、頭痛と関係があると考え両肘のツボに鍼をする。
その後、顎の調整のために手首のツボと肩甲骨周辺のツボに鍼をすると、口が開けやすくなった。
最後に、吐き気の予防のために膝のツボに鍼をして終了する。
2日後、ご本人様より「良くなりました」と連絡があり、初回の施術で終了とした。
※結果には個人差があり、
使用したツボ
曲池LR、養老L、肩参L、曲泉LR
まとめ
肩甲骨のこりが原因となって顎の開けにくさと頭痛が起こっていた。同時にお腹の調子を整えたことで早期に変化したと思われる。
吐き気やおう吐がある場合は、お腹の調子を整えないと良くならない場合も多い。
※結果には個人差があり、
症例6 グッと噛むと顎が痛い
来院者
20代 男性 愛媛県/松山市
来院
2018年2月
症状
3ヶ月前に焼肉のホルモンを食べている時に右顎が「ガクッ」と鳴って痛くなった。2日ほどで治って、その後は気にならなかったが、ここ最近食べている時に右顎の痛みや違和感がある。
口を大きく開けれない、食べ物を噛んでいると痛くなる。顎の関節がかみ合っていない感じもある。
病院、歯科などへは行っていない。ネットを検索して鍼のほうがいいのではと思い当院を受診する。
経過
痛みのある側の肩甲骨上角に顕著なコリがある。この硬さが口を開ける筋肉との連動を妨げていると判断した。この部分を緩めるツボに鍼を行い、手のツボにも鍼を加えた。口を開けた時の痛みが少し減ったと言われたので初回は終了した。
2回〜5回:口は開けやすくなり、指が2本入らなかった幅が全開にしても痛みがないほどに回復した。ただ、ぐっと噛み締めた時の痛みが残っているため、手のツボや顎関節の動きと密な関係のある胸椎のツボへの施術を継続した。
6回:噛み締めたときの痛みもなくなり、日常生活できになることがなくなったとのことで終了とした。
※結果には個人差があり、
使用したツボ
肩参R 外谷R 養老R T4(1)膀胱兪R
まとめ
顎関節の動きに問題が生じた場合、同側の首や肩甲骨にも動きの悪さやコリを発見できることが多い。肩甲骨上角の硬さが著しいツボを触れながら口を開けてもらうと、開けやすい感覚だったことから、このツボを中心に施術を行うことで徐々に動きが回復した。
※結果には個人差があり、
患者様のご感想
※結果には個人差があり、
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症例5 食事中に噛むと顎が痛い
来院者
50代 女性 愛媛県/松山市
来院
2017年10月
症状
2年前より左顎が痛むことがあり、歯科を受診。夜間のマウスピースで様子を見ていた。
一昨日、左耳の前に痛みを感じた。口を開けることはできるが、口を閉じる時やご飯を噛むときに痛み、硬いものを食べられない。
また、ギュッと噛みしめた時にズレるような痛みがある。
一昨日と比べると痛みは減っているが、早めに対処したいと思い、以前肩こりで鍼灸を受けたこともあったため鍼灸院を調べた。ネットで当院のホームページをみて来院される。
施術と経過
顎関節症は肩こりとの関係が深いため、肩こりのチェックを行う。顎関節症と関連のある部位のこりが見られたため、手と肩甲骨周辺のツボ鍼をする。
すると、ギュッと噛んだ時のズレるような痛みがほとんどなくなったため終了した。
2回目(10日後):ご飯を食べても痛みはなく、少し違和感が残っている程度。また、肩こりも初診前と比べて楽になっている。この日は予防のために前回同様に施術を行い、終了とした。
※結果には個人差があり、
使用したツボ
養老L、合谷L、肩参L
まとめ
肩甲骨や背骨付近のこりが原因となり、顎関節症が起こっていることが多い。痛みが強くなってすぐに来院されたこともあり、原因も特定しやすかった。
発症から時間が経つほど、原因も複雑になる可能性がある。その点においても顎関節の不調は鍼灸で対応できることを情報発信する必要があると感じた。
※結果には個人差があり、
症例4
来院者
17歳 男性 愛媛県/松山市
来院
2017年11月
症状
2~3週間前から左顎が痛む。あくびした時と、固いものを噛んだ時が特に痛む。
病院へは行っておらず、インターネットで対処の仕方や病院などを調べていたら、当院を見つけ、母と一緒に来院。鍼は初めてである。
施術と経過
首や肩、顎のまわりの筋肉の状態を確認し、現在の口の開き具合を本人にも確認してもらった。噛むときに使う顔の筋肉の硬さに対して手のツボに、顎関節の動きを調整する目的で手首に鍼をする。すると、口の開けやすさを感じた。
さらに開けやすさを出すために、肩甲骨周辺の硬さをチェックすると、顎関節と関わりの深い肩甲骨付近にコリがあったため、そこに鍼をする。すると、痛みもなく口を開けれるようになったため初回は終了した。
2回目(1週間後):調子良いとのこと。毎日はないが、朝たまに痛みがでることもある。前回同様に施術する。痛みが続くようであれば来院をとお伝えし、施術は終了とした。
※結果には個人差があり、
使用したツボ
養老L、合谷L、肩参L、T4(3)L
まとめ
顎関節症は、顎関節周辺の血流を促すこと、肩甲骨周辺のこりを緩めることで顎の痛みを解消できるケースが多い。この症例では、特に肩甲骨周辺のこりを解消した際に本人も顎に違いを感じていた。原因を素早く見つけて施術することで、1回の施術で痛みのほとんどを取り除くことができた。
※結果には個人差があり、
症例3
来院者
10代 男性 愛媛県/伊予市
来院
2017年8月
症状
1年前より顎の痛みが出始め、痛みがあったり、なかったりを繰り返している。歯科を受診し「顎関節症」と診断された。レーザー治療を何度か受けたが、あまり変化が見られず、現在は通っていない。
首・肩や肩甲骨周辺にコリを感じている。首の後ろが痛くなることもある。起床後、1時間程度が最も痛みを感じ、食事や大きく口を開けた時、運動で歯を食いしばった時に痛みを感じる。
また、顎を開けた時のカクッという音がいつもあり気になっている。3日前より、朝だけでなく日中もずっと痛むようになり、母に鍼がいいと聞き、当院のホームページを見て来院された。
施術と経過
顎関節症と関係の深い、耳や肩甲骨周辺の触診を行うと、耳の後ろに圧痛がみられたため、手首に鍼をする。
また、首の張り感も強いことから背中とふくらはぎのツボに鍼をした。すると、痛みがやわらぎ口も開けやすくなった。2回目では前回の施術前と比べて痛みは半分に減少している。同様の施術を行って終了とした。
※結果には個人差があり、
使用したツボ
T7(2)L 肩参L T4(4)R 合谷R 養老LR 承山L
まとめ
初回は首の張り感も強く、首・肩のこりを緩めるための鍼をすることで、痛みは朝に残っているものの、食事や口を開けた時の痛みがなくなった。朝の痛みが続いた場合には来院するよう伝えている。
顎関節症は、首や肩のこりを取ることで変化が出ることが多い。特に凝っている部分を見逃さないことが改善のポイントだと考える。
※結果には個人差があり、
症例2
来院者
30代 男性 伊予市在住
来院
2017年6月
症状
最近、口を開けた時にずれるような感覚と痛みがある。口を閉じようとした時にガクッと音がする。また、首がコリコリして痛みがあり日によっては頭痛もある。顎に違和感を覚えたのは10年前。治療方法を探していたところ当院のサイトをみて来院した。
施術と経過
首や肩のこりを感じていること、顎関節の痛みは首や肩のこりが原因になっていることがあるため肩こりの施術を行う。肩が緩んだのを確認し、顎の関節のために手首に鍼をすると、顎の痛みが減少する。最後に背中に鍼をしたら、「カクッ」と音は残るが、痛みはなくなったため初回の施術は終了する。
2診目(1週間後):首の痛みもなくなり、音は気になるが顎の痛みもほぼなくなる。前回の施術前は、偏頭痛のような頭痛もあったが、この1週間は頭痛も出ていない。前回同様に施術を行う。口も開けやすくなり、カクッという音も減少する。口を開けた時の痛みもなくなり、生活への支障も出ていないとのことなので、2回の施術で終了とする。
※結果には個人差があり、
使用したツボ
養老L、肩参L、合谷L、T7(1.5)L
まとめ
鍼が初めての方で緊張感が伝わってきた。しかし、1本2本と刺すにつれ緊張もほぐれ、鍼の効果に対する驚きへと変わっていったのが印象的だった。顎の痛みと関連する肩のこりを見つけ、最低限の刺激(鍼の本数)で施術できたことが早期の回復につながった。
※結果には個人差があり、
症例1
来院者
21歳 女性 松山市在住 会社員
来院
2017年6月
症状
5年前(高校生)から右顎の痛みがある。特に食事中に痛みを感じる。歯科でスプリントを製作し使用しているが症状に変化はない。日中には食いしばりも感じる。
口は半分ほど開けると右顎がゴキッと音がなり、無理をすると開けられるが痛みもあるので半分以上開けられない。顎の痛みが出始めた頃から頭痛もある。頭の後ろやこめかみに痛み(両側)を感じている。
施術と経過
右の首すじや右の肩甲骨の周囲に顕著なコリがあった。肩甲骨の動きと顎の動きには関連があるため肩甲骨の動きを改善させるツボへ鍼をした。また、顎の筋肉のコリを緩めるために脊柱のツボを使った。
5日後の来院では顎の痛みが軽減し、「食事の時に両顎が同じように動いている感覚だった。」と喜ばれていた。2回目も同様の施術を行い、1週間後にはほとんど痛みもなく食事がとれるようになった。
※結果には個人差があり、
使用したツボ
外谷R T3(1)R 肩参R
まとめ
顎の動きが悪いと肩甲骨も同様に動きが悪くなり、凝りが目立ってくる。施術は顎の周りの筋肉を直接緩めるのではなく、肩甲骨の動きをよくして顎の負担を減らすことを目的とした。原因に対する鍼施術が行えたことで、長年苦しんでいた症状を短期間で解消することができた。
※結果には個人差があり、
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※結果には個人差があり、