ふくらはぎの痛み
症例02
来院者
40代 男性
来院
2018年4月
症状
2週間前、ジョギングをし過ぎて、両足の内くるぶしの少し上に痛みが出始める。しばらく運動を休んでいた。治ったかなと思いジムで走ったところ再び痛みがでる。
重心がかかった時、走る、ジャンプした時に痛みがある。(右<左)
約2ヶ月前に膝の内側の少し下あたりの痛み(がそく炎)があった。今は痛みはないが、違和感を感じることはある。また、腰の重だるさ感じることが多い。
当院のホームページを見て、シンスプリントではないかと思い来院した。
経過
腫れはなかったが、軽い熱感があったため、炎症と関係のある手のツボに鍼をする。
左太もも後面の筋肉に硬さが認められた。腰の症状もあるため、太もも付け根のツボに鍼をする。また、足の内側の痛みに対して腰のツボに鍼をした。
すると、以前痛みのあった膝内側の少し下に痛みが移動した。
肩甲骨の内側にあるツボに鍼をすると、膝内側下の痛みが軽減したため初回は終了した。
2回目:前回後、1~2日は調子が良かった。日によって痛みのある場所が変わり、ふくらはぎの痛みが出る日もある。ふくらはぎに対して腰のツボを追加し、前回同様に鍼を行う。
3回目:痛みが気になることは少なくなった。3日後にハーフマラソンを走るので、予防のために来院。前回同様に鍼を行い、通院終了とした。
※結果には個人差があり、効果効能を保証するものではありません。
使用したツボ
後谿LR、承扶L、T11(1.5)LR、T4(5)LR、L1(1)L
まとめ
初回時、症状のあるふくらはぎ内側に対する施術をした後、以前痛みのあった膝内側に痛みが移動したため、膝内側に原因があると考え施術を行った。
過去に痛めた場所が原因となっている場合もある。広い視野を持ち、原因を究明していきたい。
※結果には個人差があり、
症例1 かがむとふくらはぎが痛い 座っているとジンジン痛い
来院者
50代 女性
来院
2017年12月
症状
半年前からスポーツジムで背筋を鍛えるために、うつ伏せで上半身を反らせる動きをしていると、臀部の筋肉がパンパンになり、ふくらはぎ外側の痛みが出るようになった。
徐々に痛みの範囲が拡がっていき、ふくらはぎ外側だけでなく太ももの外側まで痛みがある。現在では臀部のあたりまで痛みがある。
日中は、数分も座っていると痛みでジンジンし始める。また、しゃがむ動きも痛い。
夜間は寝返りする時、横向きで足が重なった時に痛みで目が覚め、熟睡できないのが辛い。鍼は初めてだが、当院のホームページを見て来院される。
施術と経過
背中の中央から腰にかけて、左側に硬さが認められた。また、股関節周辺の筋肉にも気になる硬さがあった。
スポーツジムでの上半身を反らせる動きが原因と考えた。
反らせる動きと関係の深い手のツボに鍼をする。また、背中の硬さと横になった時の痛みを解消させるために、足のツボに鍼をする。
ベッドに横になった際に「イタタタタ」と声が出ていたが、鍼をした後には、寝返り・起き上がりの際の痛みが減少した。
しゃがむ動きは股関節に問題がある場合が多い。しゃがみやすくするために足の甲のツボに鍼をした。すると、しゃがんだ時の足の痛みが減少し、さらに起き上がる時の動きも良くなった。
ふくらはぎの痛みと関係のある腰の部分に特徴的なコリがあったため鍼を行い終了した。
2回目、夜間の痛みがなく、ぐっすり眠れるようになっていた。今一番辛いのは、15分以上座っているとおしりの付け根が痛いことである。初回同様に施術を行い、胸椎の硬さから足のツボを追加する。
3回目では、座っている時のおしりの付け根の痛みが減少し良くなったとのこと。予防のために施術を行い、終了とした。
※結果には個人差があり、
使用したツボ
後谿L、懸鐘L、T5(1)L、中腰L、L1(1.5)L、玖路L
まとめ
慣れない動きで仙腸関節や股関節に負担がかかり、痛みにつながった。痛みの部位だけでなく発症のきっかけを聞くことで、原因点を予想できることが多い。身体を鍛えることは大事だが、自分の身体と相談しながら無理のない範囲で行ってほしい。
※結果には個人差があり、